今回は車を売る際の必要書類を解説!
「普通自動車」「軽自動車」ごとに必要書類が若干違うので、それぞれの必要な書類をお伝えします。
車の売却は《買取業者決め→査定→車両引き渡し》という流れで進みますが、必要書類は“買取業者を決めの前”の段階で用意しておくのが得策。
書類によっては、受け取るのに数日かかる可能性があるからです。
車を査定に出す前に当記事を一読して、面倒なやりとりなくスムーズに車を売却していきましょう。
Contents
「普通自動車」を売るときの必要書類
普通自動車を売る際の必要書類が次の8つ。
- 自動車検査証
- 軽自動車税納税証明書
- 印鑑登録証明書
- 自賠責保険証明書
- リサイクル券
- 委任状
- 譲渡証明書
- 実印
紛失や期限切れがなければ、どの書類も車の購入や車検のときに受け取っています。
万が一にも紛失していると、書類によっては再発行までに1週間かかることもあるので、早めに再発行手続きをしておきましょう。
※軽自動車では必要書類が異なります。
軽自動車の売却を検討している方は、こちらをクリックして「軽自動車を売るときの必要書類」の解説までジャンプしてください。
【自動車検査証】車が保安基準を満たしていることを証明する
- 取得場所:車検の際に交付
- 取得日数:車検当日
- 発行手数料:無料(再発行300円)
- 必要部数:1枚
- 紛失時:ナンバーを管轄している運輸支局の窓口で手続き
自動車検査証は、車の使用者や安全基準を証明するもの。
車を乗る際には、常に持っておくことが義務付けられています。
車検をとった際に交付されるので、みなさんがどこかへ取得に行く必要はりません。
売却時には重要な書類となるので、紛失してしまった方は早めに運輸支局で再交付してもらいましょう。
再交付は当日に対応してもらえますが、平日しか手続きできないので注意してください。
【自動車税納税証明書】自動車税の納税を証明するもの
- 取得場所:市区町村から送付
- 取得日数:送付書類での納税後
- 発行手数料:なし
- 必要部数:1枚
- 紛失時:ナンバー登録している陸運支局で再発行
自動車の自動車税を納めるともらえるのが「自動車税納税証明書」。
毎年5月末までに納める税金で、納税の書類が市区町村から送られていきます。
送付の書類を銀行やコンビニで支払って、領収印が押されないと効力がないので気をつけてください。
紛失した場合でも、ナンバー登録している陸運支局の専用端末にナンバーを入力するだけで再発行できます。
【印鑑登録証明書】発行後3ヶ月以内のものが必要
- 取得場所:市区町村の窓口
- 取得日数:当日
- 発行手数料:300円
- 必要部数:2枚
- 紛失時:市区町村の窓口で再発行の手続き
印鑑登録証明書は、実印が市区町村に登録されていることを証明する書類です。
発行後3ヶ月以内のものが必要なので、売却の少し前に発行しておきましょう。
また名義変更用と自動車税の権利譲渡用で2枚必要。
市区町村によってはコンビニ交付も可能なので、お住まいの地域の交付条件を確認してみてください。
【自賠責保険証明書】紛失していると車を売却できない
- 取得場所:車検の際
- 取得日数:約1週間(再発行の場合)
- 発行手数料:無料
- 必要部数:1枚
- 紛失時:加入した保険会社に再発行を依頼
自賠責保険証明書は、次回車検までに加入しておく強制保険「自賠責保険」の加入を証明するもの。
オークションや個人間売買で買っていなければ、必ず加入しているはずです。
そしてこの自賠責保険証明書の期限が切れていたり紛失したりすると、車を売ることができません。
再発行までに7日ほどかかるので、「紛失した・期限が切れている」という方は早めに再発行を依頼しておきましょう。
【リサイクル券】リサイクル料金の支払いを証明するもの
- 取得場所:車を購入した際
- 取得日数:購入当日
- 発行手数料:無料
- 必要部数:1枚
- 紛失時:「自動車リサイクルシステムHP」で預託状況を印刷
新車・中古車問わず、車の購入の際にリサイクル料金を支払っています。
そのリサイクル料金を支払ったことを証明するのが「リサイクル券」です。
注意してほしいのが、このリサイクル券は再発行不可であること。
万が一紛失してしまったら、自動車リサイクルシステムのHPより預託状況を印刷しておいてください。
【委任状】車買取店が用意する書類
- 取得場所:車買取店
- 取得日数:なし
- 発行手数料:なし
- 紛失時:なし
普通自動車の売却には委任状が必要。
委任状は、車の買取後の名義変更などの手続きを買取店に任せるための書類です。
とはいえ基本的には買取店が用意するので、あなたが特別用意する必要はまずありません。
売却の契約時に買取店で記入しましょう。
【譲渡証明書】車の譲渡を証明する書類
- 取得場所:「軽自動車検査協会」のHPからダウンロード
- 発行手数料:無料
- 必要部数:1枚
譲渡証明書は、車の譲渡を証明するのに必要です。
買取店で用意してしてもらえますが、買取手続きをスムーズにするなら自分で用意するのもあり。
軽自動車検査協会のホームページから書類をダウンロードし、記入してから買取店へ持っていきましょう。
【実印】市区町村で登録しておく必要がある
車の売却時には、実印を忘れないようにしましょう。
委任状や譲渡証明書などには、実印で押印する必要があります。
また実印は、市区町村での登録が必須。
実印を登録することで、上述で紹介した印鑑登録証明書を受け取れます。
「軽自動車」を売るときの必要書類
軽自動車の売却に必要な書類は、普通自動車と少し異なります。
- 自動車検査証
- 軽自動車税納税証明書
- 自賠責保険証
- リサイクル券
- 自動車検査証記入申請書
- 住民票の写し
- 印鑑
軽自動車の場合、印鑑証明書や委任状、実印は不要。
住民票の写しや認印で売却手続きができるので手軽です。
【自動車検査証】保安基準を満たしたことを証明する書類
- 取得場所:車検の際に交付
- 取得日数:車検当日
- 発行手数料:無料(再発行300円)
- 必要部数:1枚
- 紛失時:ナンバーを管轄している運輸支局の窓口で手続き
普通自動車を売る際も、自動車検査証が必要です。
紛失した方は、ナンバーを管轄している運輸支局で再発行の手続きをしておきましょう。
【軽自動車税納税証明書】紛失しても郵送してもらえる
- 取得場所:市区町村から送付
- 取得日数:送付書類での納税後
- 発行手数料:なし
- 必要部数:1枚
- 紛失時:市区町村の窓口で手続き
普通自動車とは違い、軽自動車は「軽自動車税納税証明書」が必要。
自動車税の納税を証明することには変わりありません。
一点違うのが、軽自動車の場合は再発行を郵送してもらえるんですね。
軽自動車の納税証明書は、紛失しても手軽に再交付してもらえるのがメリットです。
【自賠責保険証】軽自動車購入時や車検時に受け取る書類
- 取得場所:車検の際
- 取得日数:約1週間(再発行の場合)
- 発行手数料:無料
- 必要部数:1枚
- 紛失時:加入した保険会社に再発行を依頼
軽自動車の購入の際にも、自賠責保険に加入しているはず。
加入時に発行してもらえる、自賠責保険証を用意しておきましょう。
【リサイクル券】リサイクル料金を払っていれば必要
- 取得場所:車を購入した際
- 取得日数:購入当日
- 発行手数料:無料
- 必要部数:1枚
- 紛失時:「自動車リサイクルシステムHP」で預託状況を印刷
軽自動車の購入の際に、リサイクル料金を預託していればリサイクル券を用意しておきましょう。
普通自動車同様に再発行はできません。
万が一紛失していたら、自動車リサイクルシステムのホームページから預託状況をプリントしておいてください。
【自動車検査証記入申請書】買取店が用意してくれる
- 取得場所:運輸支局の窓口・国土交通省のHP
- 取得日数:当日
- 発行手数料:無料
- 必要部数:1枚
軽自動車を売却する場合、自動車検査証記入申請書が必要。
自動車検査証記入申請書とは、名義変更や住所変更をした新しい車検証をコンピューターで発行するために必要な書類です。
基本的には買取店が用意してくれるので、面倒なら当日記入でもOK。
当日の手続きをスムーズに進めたいなら、国土交通省のHPで用紙をプリントして記入しておくといいでしょう。
【住民票の写し】印鑑証明書の代わりに必要
軽自動車は印鑑証明書を提出しない代わりに、住民票の写しが必要です。
住民票をコピーするだけでいいので、印鑑証明書を手軽なのは嬉しいところ。
ご家族がいる方は、持ち主であるあなたの情報部分だけでOKです。
【印鑑】実印でなくとも認印で問題なし
軽自動車の売却は、実印でなくても認印でOK。
印鑑を登録する手間もないので手間がありません。
ただしシャチハタはNGです。
結婚や引っ越しをしてる場合の必要書類
結婚や引越しで、車検証に記載の姓や住所が変わっている場合は別途で以下の書類が必要です。
- 1回だけ引越ししている:住民票
- 2回以上引越ししている:戸籍の附票
- 姓が変わっている:戸籍謄本
引越しは回数によって必要書類が異なるので、忘れずチェックしておきましょう。
1回だけ引っ越ししている場合は「住民票」が必要
車の購入後に引越しをしている場合、住民票が必要になります。
車検証に記載の住所と現在の住所が変わった方は、用意しておきましょう。
住民票は市区町村の役所窓口から、300円ほどで発行できます。
2回以上引っ越ししている場合は「戸籍の附票」などが必要
車検証の住所から2回以上引越ししている方は、戸籍の附票または住民票除票が必要です。
戸籍の附票は、住所変更履歴を記した書類。
本籍地の役所より、手数料300円ほどで発行できます。
窓口にいけない場合は郵送対応も可能ですが、届くまでに数日かかるので注意してください。
姓が変わった場合は「戸籍謄本」を用意
結婚などで姓が変わり名義変更した場合は、戸籍謄本が1枚必要。
車検証の持ち主であることを証明するためです。
戸籍謄本は、本籍地の自治体の窓口で発行できるので用意しておきましょう。
必要書類はいつ準備すべき?車売却の流れから解説
最後に上述した必要書類をいつ提出するのか、車買取の流れから確認しておきましょう。
- 買取店舗を選定
- 店舗で査定を受ける
- 売却手続き(必要書類を提出)
- 車両の引き渡し
- 入金
必要書類を提出するのは、車の査定が完了して手続きに入る段階。
査定当日に査定内容に納得できれば、その日に必要書類の提出が必要となります。
査定当日に持っていけるように、“買取店舗を決める前”に必要書類を用意しておくのがおすすめです。
早めに必要書類を準備してスムーズに車を売却
車を売るには実にたくさんの書類が必要。
当記事を参考に、査定当日までにきちんと用意しておきましょう。
◎普通自動車の売却に必要な書類
- 自動車検査証
- 軽自動車税納税証明書
- 印鑑登録証明書
- 自賠責保険証明書
- リサイクル券
- 委任状
- 譲渡証明書
- 実印
◎軽自動車の売却に必要な書類
- 自動車検査証
- 軽自動車税納税証明書
- 自賠責保険証
- リサイクル券
- 自動車検査証記入申請書
- 住民票の写し
- 印鑑
また今のうちに上記書類を紛失していないか、期限が切れていないかをチェック。
再発行まで済ませておけば、書類が足りずに何度も店舗に足を運ぶこともなくなるはずです。
これから車を売る方は、以下ページもあわせてチェック!
車を売る時期や事前の準備で査定額がグッと高くなる可能性があります。