安全に車に乗るためには維持費の支払いが必要ですが、はっきりと年間いくらなのか把握している方は少ないのではないでしょうか。
結論、最も安い軽自動車でも年間で40万円近くかかっているのが実情です。
「車の維持費を月1万円でも節約できれば、もう少し生活に余裕が出るのに…」と思いますよね。
そこで今回は維持費の内訳や生涯かかる金額を分析した上で、車の購入前・購入後に賢く節約するコツをどこよりも詳しく紹介!
中でも業者によって費用が異なる車検は今すぐ見直せるので、本記事を確認してからおすすめの車検業者を選ぶとすぐに節約できます。
また車の維持費を削減する方法としてカーリース(車のサブスク)があり、初期費用はもちろん車検代もコミコミのサービスです。
幅広い世代で利用者が増えており、おすすめのカーリースを使って賢くカーライフを送ることができます。
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画像引用元:KINTO公式サイト
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車の維持費は大きく4種類
車の維持費は大きく4つの項目に分けることができます。
それぞれの中身と特徴を解説していきます。
※赤字は支払い必須の費用です。
税金
自動車税 | 排気量によって金額が異なる |
重量税 | 車両の重さによって税額が変わる |
税金には自動車税と重量税があり、必ず支払う必要があります。
自動車税は毎年4月1日に発生し、納税額は車種や排気量、用途、所有年数によって異なるのが特徴です。
一方自動車重量税は自動車の重さによって支払う税金で、軽自動車のみ一律の税額となります。
新規登録時と車検時にまとめて支払いますが、所有して13年や18年経過するタイミングで税額がUPするため注意しましょう。
2019年10月以降はエコカー減税など新たな税制度が適用されています。
参考:地方税制度|2019年10月1日、自動車の税が大きく変わります(総務省)
保険・金利
自賠責保険 | 法律で定められた保険 |
任意保険 | ドライバーが任意で加入する保険 |
ローンの金利 | ローンで車購入した場合に発生 |
自動車保険には自賠責保険と任意保険があり、自賠責保険には必ず加入する義務があります。
そもそも自動車保険とは、自動車による事故や損害発生時に保険金で補償してもらえる仕組みです。
とはいえ一つの保険で補償してもらえる範囲には限界があります。
そこで多くの人が自賠責保険だけでは賄いきれない部分※をカバーするために任意保険に加入しているというのが実情です。
※例えば自分のケガや他人の自動車に対する補償など
ローンを組む場合は、合わせて発生する金利のことも忘れてはいけません。
走るための費用
駐車代 | 地域によって差がある |
ガソリン代 | 時期や燃費性能によって変動する |
高速料金 | 利用距離や回数によって異なる |
車を日常的に使うために必要なのが、駐車代やガソリン代、高速料金などの有料道路費です。
駐車場代は賃貸物件などで毎月かかるものもあれば、出かけ先で突発的に利用する場合の駐車料金もあります。
地域ごとに差があるのが駐車場代なので、個人差が出やすい部分です。
ガソリン代も相場が変動する上、走行距離や車種によっても異なるでしょう。
まずは一定期間の支出を把握するところから始める必要があります。
メンテナンス費用
車検代 | 依頼店によって金額が異なる |
オイル・エレメント代 | 定期的に交換する必要がある |
タイヤ代 | 5年に1度程度交換が必要 |
修理代 | 不具合の都度かかる |
維持費の中でも意外と高額で侮れないのが車検などのメンテナンス費用です。
車検は法律で義務付けられており、新車購入から3年後、その後は2年ごとに定期点検の必要があります。
車種や車検を受ける場所によって費用に差があるのが特徴です。
その他オイルやタイヤ交換や、予期しない故障による出費にも備える必要があるでしょう。
車検費用についてはこちらの記事で詳しく解説しています↓
>>車検の費用相場はどれくらい?車種別の費用の目安や依頼場所の賢い選び方までマルっと解説!
車維持費用の内訳と平均を計算
車の維持費の内容を紹介したところで、具体的にいくらかかるのかを見ていきましょう。
年間・月間の車の維持費シミュレーション【車種別比較】
実は車の維持費はどの車でも同じというわけではなく、車種(排気量)によって差があるのです。
ここでは、代表的な「軽自動車」「コンパクトカー」「Lクラスミニバン」の維持費用を紹介します。
項目 | 軽自動車 | コンパクトカー (普通車 1.5L) | Lクラスミニバン (普通車 2.5L) |
---|---|---|---|
自動車税 | 10,800円 | 30,500円 | 43,500円 |
自動車重量税 | 12,300円 | 16,400円 | 16,400円 |
自賠責保険料 | 12,422円 | 12,806円 | 12,806円 |
任意保険料 | 80,000円 | 85,000円 | 90,000円 |
車検代 | 25,019円 | 25,343円 | 25,470円 |
メンテナンス費用 | 15,000円 | 18,000円 | 20,000円 |
ガソリン代 | 81,152円 | 101,344円 | 135,203円 |
駐車場代 | 144,000円 | 144,000円 | 144,000円 |
年間維持費合計 | 380,693円 | 433,393円 | 487,379円 |
月間平均維持費 | 31,724円 | 36,116円 | 40,615円 |
最も安い軽自動車でも年間で40万円近く、ミニバンクラスだと50万円もの年間維持費がかかることが分かります。
また月間で見ると3~4万円ほどかかりますが、ローンで購入した場合はさらに返済費用がかかる計算です。
高すぎておかしい!車の生涯維持費
年間や月間での維持費を見て「高すぎる…きつい!」と感じた方も多いのではないでしょうか?
「じゃあこの先10年、20年…と所有した場合どれくらいかかるの?」と思ったあなたへ、生涯の車維持費を紹介します。
先述の年間維持費をもとに、10年、30年、50年の車維持費を表にしました。
※同じ車種を乗り続けた場合
軽自動車 | コンパクトカー | ミニバン | |
10年 | 約380万円 | 約430万円 | 約490万円 |
30年 | 約1,142万円 | 約1,300万円 | 約1,460円 |
50年 | 約1,900万円 | 約2,200万円 | 約2,440万円 |
維持費だけでここまでかかるのかと驚いた方も多いことでしょう。
しかも、上記の費用に車の購入費用は含まれていません。
もし購入費用も含めれば、車種によって差はありますが約3,500~4,000万円ほどかかります。
車の購入前に維持費を節約する方法
車の購入前にできる維持費の節約方法は以下の3つです。
※タップで詳細にスクロールします
車の維持費をどうしたら節約できるのか、無駄な出費を避ける方法を順番に紹介します。
維持費の安い車を選ぶ
維持費を節約するためには、維持費の安い車を選ぶことが重要です。
維持費節約の観点から、車を選ぶ際のポイントをまとめました。
- 軽自動車やエコカーを選ぶ
- 古い車は乗り換える
- 中古車は新車よりメンテナンス費用がかかる
- 中古車なら年式が新しい方が好ましい
先述した平均維持費を見てもわかる通り、軽自動車は普通車や大型車より安く済みます。
また環境に配慮したエコカーなら、免税の対象になる上、燃費性能にも優れているため維持費の節約になるでしょう。
また古い車は修理代や燃料費、税金が多くかかるため中古車を選ぶ際には年式の新しいものを購入することをオススメします。
これから車の購入や買い替えを検討しているなら、先々のことまで考えて選んでみてください。
維持費が高い車を選ばない
維持費の高い車を避けるという方法も節約には有効です。
一般的に維持費が高い車には下記のような車が挙げられます。
- 外国車
- スポーツカー
- SUV
- ミニバン
- 古い車
国産車よりは外国車の方がおよそ20万円維持費が高いと言われています。
スポーツカーはメンテナンス費用やガソリン代が普通車より高くなる傾向があるので維持費の節約には不向きです。
その他ハイブリッドモデルや最先端の安全性能を搭載した車は、購入費用が高くなるので注意しましょう。
カーリースで月々の費用を抑えよう!車検代込みの月額制もアリ
車の購入から維持費まで大きく節約できてしまうのがカーリースです。
カーリースとは月々のリース代を払うことで一定期間車を借りられるサービスで、カーシェアリングやレンタカーとは異なります。
審査に通過すれば月額料金を払うだけでマイカーのように車を借りられる、言わば車のサブスクサービスなんです。
「定額制で新車に乗れる」「車検代や保険料も込み込み」など魅力的なプランが多いのでぜひチェックしてみてください。
車の購入後に維持費を節約する方法
続いて車をもうすでに所有している方の維持費節約方法をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
※タップで詳細にスクロールします
詳しく解説していきます。
保険を見直して安くする
まずは毎月発生する保険の見直しをしてみましょう。
例えば以下の項目を確認してみてください。
- 不要な特約はないか?
- 人身傷害保険・車両保険の範囲は適切か?
- 車両免責金額は適切か?
- 「車を運転する人」の項目に実際は乗っていない人はいないか?
- 補償内容は重複していないか?
- 自動車保険で利用できる割引制度はないか?
細かい確認作業になりますが、一つ一つ見直してみると節約できる部分が見つかるかもしれません。
もし「今の保険に不満があって乗り換えたい」「新規加入を検討している」という人は、保険の一括査定を受けるのがおすすめです。
自動車保険を複数比較して最も安い保険を選べるので、効率よく自分に合っていて節約できる保険を見つけることができます。
なんとなくよさそうなところをピックアップして…と一から自分で探すよりも断然楽です!
▼自動車保険のキャンペーンについてまとめた以下記事もぜひ参考にしてください。
>>自動車保険キャンペーンでもらえるプレゼント一覧!保険をお得に乗り換える方法も解説
車検を安いところでしてもらう
車検は定期的に受けなければいけない上、けっこう大きな出費なので見直しておいて損はありません。
車検費用の相場はおよそ7~10万円前後で、大型車になればさらに費用がかかります。
車検費用の中でも法定費用といって国で定められている部分は変えられませんが、整備代や交換部品の値段は車検の依頼先によって費用が異なります。
一般的にはディーラーよりもカー用品店のほうが安く済むと言われており、ガソリンスタンドはその中間くらいの値段とイメージしてください。
そのほか民間の整備工場なら技術面でも安心できるので、普段から値段をリサーチしておくと良いでしょう。
もっと効率的に車検店を探したい方は、下記の記事もチェックしてみてください。
税金は車を登録タイミングで変わる
車の税金を節約するには「登録するタイミング」が重要です。
車を購入したら新規登録手続きを行いますが、月初に行うと約1か月分の自動車税節約になるので覚えておきましょう。
また軽自動車は新規登録を4月にすると初年度の課税がなくなり、約1年分の税金節約になります。
税金の支払いは避けては通れませんが、少しでも節税できるのであれば知っておいて損はありません。
【その他】地道に維持費を節約する
上記以外で地道に維持費を削減する方法をまとめたので、参考にしてみてください。
- 燃料費
- バッテリー・タイヤ交換費
- 駐車場代
- 高速道路料金
- 法定点検・定期メンテナンスの依頼先
例えば燃料費の節約には、アイドリングストップの活用やガソリンスタンドの会員割引などがあります。
また出かけ先の駐車場代は街の中心部から少し離れた場所を選ぶと安いことが多いです。
このように、車の維持費を地道に下げるよう意識することで長期的に見れば節約につながるでしょう。
車の維持費に関するその他のQ&A
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軽自動車の維持費は普通自動車に比べてどのくらい安いの?
軽自動車なら、普通車に比べて年間約5~11万円維持費が安くなります。
車種 | 年間維持費 |
軽自動車 | 約38万円 |
普通車 | 約43~49万円 |
普通車と言っても排気量によって維持費に幅があるため、どの大きさの普通車と比較したいのかをはっきりさせてから計算してみるとより正確に把握できるでしょう。
やっぱり大学生が車を維持するのは大変?
残念ながら、働いていない多くの大学生が車を維持するのは厳しいでしょう。
ローンを組むには年収や貯蓄で審査を通過する必要があるため、そもそも車を購入すること自体が難しい人が多いのが現実です。
20代では貯金もほとんどない人が大半だと考えると、新車ではなく中古車やカーリースを選択することになるでしょう。
カーリースは対象年齢や審査内容が会社ごとに異なるため、未成年でも利用できる場合もあります。
ただし、収入のない学生は連帯保証人をつける必要があるでしょう。
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都内だと維持費は高い?
都内で車を維持するための費用は地方に比べて高い傾向があります。
家賃で考えるとわかりやすいように、どうしても田舎より都会のほうが駐車代などが高いためです。
都内と言っても区や市ごとに差があり、特に平均維持費が高い地域としては中央区・港区・千代田区などが挙げられます。
23区内の平均維持費は、約53万円と言われているので参考にしてください。
「車の維持費をこんなに払えない」と思ったら上手に節約しよう!
車の維持費は一つ一つは大した金額じゃないと思っても、合計してみると意外と高いですよね。
月や年間で見てみると、なおさら節約の必要性を感じてしまいます。
そろそろ車を買い替えたい方やこれから購入するか悩んでいる方は、車のサブスク(カーリース)という選択肢もぜひ検討してみてくださいね。
購入費用だけでなく月々の支払金額も大幅に減らせるので、短期的・長期的のどちらからみても上手な節約が実現可能です。