中古車購入では実に多くの書類が必要。
購入当日に「持ってません」となると、その日に購入できません。
今回はスムーズに手続きを進めるために、中古車を買う際の必要書類について解説。
どこで発行できるのか・どのくらいで発行できるのかなど、詳しくお伝えしていきます。
また普通自動車と軽自動車で必要なものが違うので、記事内で詳しく見ていきましょう。
《普通自動車》を買うときに必要な書類
中古の普通自動車の購入に必要なものがこちら。
- 印鑑証明(自分で用意)
- 委任状(販売店が用意)
- 車庫証明(自分で用意)
- 自動車検査証(販売店が用意)
- 自賠責保険証明書(販売店が用意)
- 実印(自分で用意)
印鑑証明・車庫証明・実印以外の書類は、基本的には販売店が用意してくれます。
車庫証明などは発行までに時間がかかるので、余裕を持って準備しておきましょう。
【印鑑証明】発行から3ヶ月以内のものが必要
- 取得場所:市区町村の役所
- 取得日数:即日
- 発行手数料:300円
- 必要部数:1枚
普通自動車の場合、実印とは別に印鑑が本人のものであることを証明する「印鑑証明」が必要です。
購入手続きの際に、実印による押印とあわせて提出を求められます。
普通車は「財産」という扱いになるので、印鑑証明が必要なんですね。
印鑑証明は役所での交付だけでなく、コンビニからでも発行できるので発行しておきましょう。
ただし3ヶ月以内に発行したものでないと手続きできないので注意してください。
印鑑登録してる場合の交付方法
印鑑登録をすでにしているなら、印鑑登録証と本人確認書類をもって役所で手続きしてください。
ちなみに「印鑑登録」と「印鑑証明」は別物。
印鑑登録は実印を登録することで、印鑑証明は重要な手続きの際に求められる書類です。
印鑑証明は、手数料300円ほどですぐに発行してもらえます。
印鑑登録してない場合の交付方法
印鑑登録していない方は、まずはお住まいの地域の役所で印鑑登録してください。
引越しなどで住所が変われば、その地域で登録し直す必要があります。
【登録する実印・本人確認書類・申請用紙】を持って、役所の窓口へ。
印鑑登録が完了すれば、そのまま印鑑証明も発行してもらいましょう。
印鑑登録・印鑑証明あわせても、その日のうちに受け取れるはずです。
【委任状】各種手続きを販売店に依頼するもの
- 取得場所:販売店
- 取得日数:当日
- 発行手数料:無料
- 必要部数:1枚
委任状は、車の各種登録や名義変更といった手続きを「販売店に任せる」と依頼するための書類。
基本的には販売店が用意してくれるので、購入手続きの際に記入するだけでOKです。
どこまで代行してもらえるのかを確認しておくとトラブルを防げます。
【車庫証明】発行に数がかかるので余裕を持って準備
- 取得場所:警察署
- 取得日数:3〜4日
- 発行手数料:約2,600円
(申請手数料2,100円+発行手数料500円) - 必要部数:1枚
「車を保管する場所がある」ということを証明するものが車庫証明。
管轄の警察署で申請できます。
車庫証明の申請に必要な書類をディーラーが用意してくれることもあるので、販売店に確認してみてください。
自分で申請準備する場合は、警察署の窓口やホームページからのダウンロードで申請書類を準備できます。
車庫証明は、申請と受け取りで2回警察署に足を運ばなければいけません。
発行までに時間がかかるので、余裕を持って用意しておきましょう。
【自動車検査証】所有者と車両の安全を保証するもの
- 取得場所:販売店
- 取得日数:当日
- 発行手数料:無料
- 必要部数:1枚
自動車検査証は、車やその所有者が安全基準に適しているかを証明する書類です。
基本的には、販売店が用意してくれます。
自分で用意する場合は、管轄の運輸支局で交付を受けてください。
また記入時は、使用者欄が自分の名前になっているか確認しておきましょう。
【自賠責保険証明書】強制保険の加入を証明
- 取得場所:販売店
- 取得日数:当日
- 発行手数料:無料
- 必要部数:1枚
自賠責保険証明書は、義務化されている自動車保険に加入したことを証明するもの。
強制保険なので、「自分で任意保険に入るから結構です」と断れません。
万が一にも未加入だと、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が課せられるので注意してください。
これも販売店が用意してくれるので、手続きの際に記入するだけでOKです。
【実印】印鑑登録している実印を用意
実印は契約の際に必要なアイテム。
印鑑登録している実印を用意してください。
実印として登録できる印鑑は、「直径8.0mm~25.0mmの正方形に収まる大きさ」と決まっています。
※参考:東大和市公式ホームページ
現在の地域で印鑑登録しておらず、これから再登録する方は上記サイズで登録しましょう。
《軽自動車》を買う時に必要な書類
はじめにお伝えしたように、中古の軽自動車を買うときは普通自動車と必要書類が異なります。
- 住民票(自分で用意)
- 委任状(販売店が用意)
- 車庫証明(自分で用意)
- 自動車検査証(販売店が用意)
- 自賠責保険証明書(販売店が用意)
- 認印(自分で用意)
軽自動車の場合は実印・印鑑証明は不要で、住民票や認印で代用できます。
【住民票】印鑑証明の代わりに必要
- 取得場所:市区町村の役所
- 取得日数:当日
- 発行手数料:300円
- 必要部数:1枚
軽自動車の購入は、印鑑証明の代わりに住民票が必要です。
発行から3ヶ月以内のものを用意しておきましょう。
住民票は現在住所を確認するために必要なので、本籍や家族情報の記載がなくても大丈夫です。
【委任状】販売店に各種手続きを依頼する書類
- 取得場所:販売店
- 取得日数:当日
- 発行手数料:無料
- 必要部数:1枚
軽自動車の場合も、名義変更といった手続きを販売店に依頼するために委任状が必要です。
販売店が用意してくれるので、手続きの際に記入してください。
【車庫証明】発行までに3〜4日の日数がかかる
- 取得場所:警察署
- 取得日数:3〜4日
- 発行手数料:約2,600円
(申請手数料2,100円+発行手数料500円) - 必要部数:1枚
軽自動車の購入の際も、車の保管場所を証明する車庫証明を準備しましょう。
車庫証明の申請に必要な書類を用意してもらえるのか、販売店で確認してみてください。
発行までに3〜4日かかるので、余裕を持って準備しておくと購入がスムーズです。
【自動車検査証】使用者欄が自分の名前になっているか確認
- 取得場所:販売店
- 取得日数:当日
- 発行手数料:無料
- 必要部数:1枚
自動車検査証も販売店が用意してくれる書類です。
販売店が名義変更する際に必要になってくるので、使用者欄に自分の名前が正しく記載されているか確認してください。
【自賠責保険証明書】軽自動車も加入必須
- 取得場所:販売店
- 取得日数:当日
- 発行手数料:無料
- 必要部数:1枚
軽自動車も自賠責保険の加入が義務付けられているので、自賠責保険証明書が必要です。
販売店が書類を用意してくれるので、スタッフの指示に従って記入してください。
【認印】実印でなくてもOK
- 取得場所:販売店
- 取得日数:当日
- 発行手数料:無料
- 必要部数:1枚
軽自動車の購入は、実印でなくとも認印でOK。
紛失した方は、100均などで探してみてください。
ただしシャチハタは契約書類に使えないので気をつけましょう。
購入前に知っておきたいチェックポイント3つ
中古車の購入を考えている方は、購入前に以下3つのポイントもチェックしておきましょう。
- 分割払いで購入するなら「自動車ローン」を選ぶ
- 任意の自動車保険は納車前に加入しておく
- 古い車の処分方法も決めておく
決済方法は現金やクレジットカードなど様々ですが、分割払いを検討しているなら自動車ローンがおすすめ。
任意保険の加入時期によってはリスクを減らせるので、あわせて目を通しておいてください。
①分割払いで購入するなら「自動車ローン」を選ぶ
分割払いで中古車購入するなら、自動車ローンを検討してみてください。
クレジットカードの限度額を超える心配がなく、利率がクレカより低いケースがあるからです。
カーローンのタイプは主にこの2つ。
- ディーラーローン:購入と同時に申込めるが金利が高い
- 銀行の自動車ローン:別日に申込みが必要だが金利が低い
今すぐ中古車を分割払いで購入したいなら、販売店が用意するディーラーローンが最適ですね。
金利を抑えて中古車を無理なく購入したいなら、銀行のマイカーローンがおすすめです。
銀行の自動車ローンは審査に時間がかかる反面、購入車両が決まっていなくても申し込めるのが魅力。
「どれにするか決まってなけど、分割で購入したい」という方は、今のうちに申し込んでおくといいでしょう。
②任意の自動車保険は納車前に加入しておく
任意の自動車保険の加入を考えている方は、納車前に申込を済ませておくことをおすすめします。
納車前に加入しておくと、納車したその日から保険が適用されるからです。
納車後に保険を申し込むと、加入が完了するまで補償は自賠責保険のみ。
自賠責保険は対物賠償適用外なので、事故で物を破損したら賠償責任を負ってしまいます…。
通勤などで毎日乗るなら、納車前に保険へ加入できるように動いておきましょう。
③古い車の処分方法も決めておく
今乗っている車からの乗り換えであれば、古い車の処分方法も検討。
車の処分方法は「買取」「下取り」のどちらかが鉄板です。
■買取
- 下取りよりも高額で売却できやすい
- 買取金額は車の購入意外にも使える
- 買取手続きと購入手続きは別で行う
■下取り
- 車の購入手続きといっしょに処分の手続きを行える
- 買取相場の影響を受けにくい
- 買取金額と同額の値引きは期待できない
少しでも古い車をお金にかえたいなら買取がおすすめ。
下取りは手続きがまとめて行えるのでラクですが、下取り額がそこまで高くありません。
車種によっては買取の方が10万円以上も高く売れる可能性があるほどです。
特に理由がなければ、古い車は買取での処分を検討してみてください。
必要なものを揃えておけばスムーズに車を購入できる
中古車を買うのに必要なものは、普通自動車と軽自動車で異なるので間違えないようしましょう。
◎普通自動車購入に必要なもの
- 印鑑証明(自分で用意)
- 委任状(販売店が用意)
- 車庫証明(自分で用意)
- 自動車検査証(販売店が用意)
- 自賠責保険証明書(販売店が用意)
- 実印(自分で用意)
◎軽自動車購入に必要なもの
- 住民票(自分で用意)
- 委任状(販売店が用意)
- 車庫証明(自分で用意)
- 自動車検査証(販売店が用意)
- 自賠責保険証明書(販売店が用意)
- 認印(自分で用意)
必要書類を揃えてから販売店に足を運ぶのがおすすめ。
お目当ての車が見つかれば再度店舗にで向くことなく、その日に即契約できますよ。
もしコスパ重視の中古車探しをするなら、あえて不人気車を選んでみるという手もアリです。